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本日は昼は海。夜は寿司屋。
それだけ決めた。
またまた朝から盛大にゴハン。
部屋で水着を着て、その上にTシャツなど着て
米原へ。
今日もまたじりじりとあっつい。
ビーチでパラソルを借りる。
パラソルの力は偉大だ。
あっと言う間に居心地よさ倍増。
日陰に荷物をまとめる。
コドモはライフジャケットをつけてビーチに走って行ったが
どうも邪魔らしくて、すぐに脱いでしまった。
あ〓あ。
キミが安全にしていてくれればワレワレは安心して泳げるのに。
吉良君が「オレがついてるからいいよ」
と言うのでジャケット回収。
昨日よりも時間が早いのでまだ潮が引いてなくて
景色が違う。
しかしあれ〓?と気がつくとだいぶ潮が引いて来た。
今日は大潮らしいよ、と吉良君。
へー。
と遥か沖を見やれば、な、なんと海の上をヒトが歩いている!!
「キリストかっ」
んなわけはない。
沖にでっかいリーフがあって、その上を何人かが歩いているのだ。
しかしそこに行くまで200メートルはありそうだ。
「遠いけど、行ってみようか。せっかくの大潮の日だし」
ということで沖を目指す。
サンゴも徐々に色とりどりの生きているものが多くなる。
ここのサンゴが全て生きていた頃はどんなだったろう?
かわいいサカナを見つけるたびに大騒ぎしながら沖へ。
ようやく岩みたいにでっかいサンゴの塊の台地に
辿り着く。
干上がったところにはカニやクモヒトデや
それからアンボイナもいる!
アンボイナに刺されたら大変ですよ。
どんどん沖に向って行くと、ところどころクレバスみたいに
サンゴが割れているところがある。
そこから海を覗いた吉良君、
「ひえーーー!!きれいだー!!けど、こえーー!!」
恐る恐る私も覗いてみる。
藍色の海にゆらゆらと光の粒子がきらめく。
深い深い底は見えない。
わ、そこに、泳ぐ魚はビーチインリーフとは
違う種類のもの・・。
「す、すげー。」
高樹沙耶って、すごい、と思った。
こんな孤独な海に潜っちゃう訳でしょ??
尊敬する。
しばらくいくとそのサンゴの台地も終わり、
深い海が広がる。
サンゴは断崖みたいに切り立っているが
なだらかな傾斜になっているところがあり、
そこで何人かの方々がシュノーケリングしていた。
そこでワレワレもその水中を覗いてみたならば。
絶句するほど美しい世界が広がっていた。
深く落ち込む岩肌に、花のように群生する
ピンクやラベンダー、レモンイエロー、オフホワイトに
発光する様々なサンゴ、完全なカタチ。
ビーチとはまったく違う大小のサカナたちの群れ。
日の光が全てをゆらゆらと揺らしている。
圧倒的なイキモノの数、圧倒的な色彩。
想像を遥かに超えた、美。
竜宮城か、ここは。
この光景をずっとずっと憶えていよう、と思った。
何時間でも見ていられる。
ここで、ずっと見ていよう。
吉良君もずーっと見ていた。
と、しばらくしてコドモが一人で遠くで泳いでるではないか。
危ない!
慌てて行くと、コドモもちゃんと安全なところを
選んでいるようだった。
そのあと、ウツボ、見ました。
びっくりしました。
ライフジャケット着けててよかたー。
「ちょっとあの世、見たかんじ。もう戻ろうか。」
と吉良君。
私もそう感じていた。
美し過ぎる非現実的世界、そしてその向こうに広がる
闇と巨大なおっかない何か。
「彼岸」という言葉が
先ほどから脳裏に浮かんでいた。
これほどのイキモノに囲まれながら感じる死。
イキモノってシヌモノだからな。
遥かなビーチ目指し歩きながら
私:「もう(わたしたちも)死んでるのかも〓。」
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