2006-09-09
濱田理恵様のお導きにより、初めて歌舞伎を観てきた。
この歳になって観た事ない、一度観てみたい、と
歌舞伎通のダリエ嬢に訴えたところ
初代中村吉右衛門生誕120年の記念公演、
派手な演目が並ぶのを選んで
お誘いくださったのであった。
いやーーー。
面白かった!!
バックグラウンドを知れば知っただけ
また深く楽しめるのでしょうが
私のようなモノにも十分に楽しめた。
吉右衛門はキュートだし
幸四郎は盤石、染五郎は美しー。
一番前のまん中近くという大層いい席だったので
衣裳もよく見えて役者のちっちゃい声の
アドリブ?も聞こえた。
音楽も全て当たり前だけど生なわけで
それがもう、とってもいい声、というか
いい喉、ってえのはこういうことかな、と。
絶妙の間合いで台詞と音が決まっていくのが
日本人の遺伝子的に気持ちいい。
さらにこの日最後の演目「鬼揃紅葉狩」では
バンドさん(じゃないって)が上手、下手
正面と、20人以上(常磐津、長唄、竹本?)
とずらり並んだ様は豪華絢爛、
これがもう、最後の盛り上がりの時には
3チーム(チームじゃないか。)が
それぞれがそれぞれの盛り上がりで
太鼓、三味線、鼓、笛、
御簾の後ろじゃ金物が、
そして上手では拍子木があめあられ攻撃、
これでもかこれでもかああああっと
複雑怪奇なリズムを作り出し
ポリリズムなど遥かに超越した世界で
エゴイスティックな響宴を繰り広げるのだった。
素敵に伝統的でロックで自由な感じだ。
上手の人には下手の音が聞こえてないと思う。
ド、ド、どーやって終わるんだ、このリズム???
と、スリリングなエンディングは、
力技で奇跡のように美しく収束した。
もう、大受け、大笑い。
いやー、みんな、もっと受けてよー。
ダリエ嬢によるとこんなに
うっちゃらかってすてきなことは
珍しいらしい。
いやー。観たかいあったなー。
日本ではこんなすごいことが
昼夜毎日行われているのだなあ、と
あきれた次第。
ダリエ嬢とちょっと食事して帰宅。
お酒飲んでないよ。
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